フィリピン海外保険事情 2019年11月
フィリピン留学は「格安・近い・マンツーマン指導」と多くのメリットがあり、たくさんの日本人が渡比されています。最近では、大学入試改革の計画により高校生以下の留学が増加傾向にあり、今後も増えると予想されます。初めての海外で困らないためにも、保険について知ることが大事です。今回は、保険のプロである『保険Times様https://hokentimes.com』の協力のもと、記事を作成しました。
- 1. フィリピン留学で保険は必要?
- フィリピン留学をする際、「海外旅行者保険」への加入は基本的に任意となります。しかし学校によっては、保険証明書の提出を義務付けおり入学を拒否されることもあります。弊社としては、環境が変わり体調を崩す方や窃盗被害にあうなど何が起こるか分からないため、保険の加入を強くお勧めします。
- 2.フィリピンの医療事情
- フィリピンは、地域、病院の運営主体によって医療水準が変わってくることが特徴です。大都市圏であるマニラ、セブなどの地域ですと比較的医療水準は高くなりますが地方エリアだと祈祷やヒロットなど民間療法に頼っている地域も存在します。病院の運営主体だと、国立、公立、私立の3つの主体が運営する病院が存在しているのですが、国公立の病院は治療費がやすいため現地の方が日常的に行く病院であるため非常に混雑しています。私立や国立の病院ですと、国内トップクラスの医師やアメリカなどで研修をして帰国した医師が在籍しているケースがありますので非常に高い医療レベルが担保されているケースもあります。病院の混雑度が比較的低い私立の病院は、国公立の病院に比べると治療費が高くなる傾向にあります。
- 3.必要な補償内容とは?
- 海外保険では、海外滞在中にかかった病院費用・携帯電話やパソコンといった携行品損害補償・死亡補償など幅広く補償を受けることができます。付帯させる補償を内容によって大きく保険料が変わるため、フィリピン留学で必要な補償を詳しくお伝えします。
- (1)治療・救援費
- フィリピン滞在中に病院へ行った際にかかった、診察料・入院費・お薬代金や家族や医療スタッフを現地まで呼ぶ際の費用を補償します。帰国後、保険会社へ医療費にかかった証明として領収書や医師の診断書が必要となります。
過去に、フィリピン留学をした方で実際に請求された保険の内容は以下となります。
内容 | 支払保険金 |
マニラ空港で吐血し意識を失う。食道静脈瘤破裂と診断され10日間入院。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。 | 300万円 |
頭痛を訴え意識を失う。くも膜下出血と診断され34日間入院・手術。 | 530万円 |
胸の痛みを訴え受診。心筋梗塞と診断され22日間入院・手術。家族が駆けつける。 | 406万円 |
風邪の症状を訴え受診。敗血症・心筋症と診断され14日間入院。家族が駆けつける。 | 345万円 |
保険HP https://www.jihoken.co.jp/data/case.html
2,000万円程度つけておけば十分カバーできます。
- (2)携行品損害補償
- 海外渡航で請求件数No.2が携行品損害補償となります。スマートフォンやPCを持参して、現地で壊れたもしくは盗まれた時に適用されます。帰国後、キャッシュバックを受けるためには、盗難証明としてフィリピン警察へ届出が必要です。万が一警察に行く場合は、学校スタッフに必ず相談して向かうようにしてください。

- (3)個人賠償責任補償
- 現地で他人を傷つけたり損額を与えたときに発生する補償で、滞在先のホテルや学校に迷惑をかけないためのものです。自分で支払得ないような高額な費用を請求されることもあるため、基本的には付けていた方が安心です。
- (4)その他の補償内容
- 航空機寄託手荷物遅延、死亡補償、傷害後遺障害などは、自分自身がリスクを負えるのであれば減額しても良い補償内容となります。
- 4.海外留学保険とクレジットカード付帯保険の違いは?
- 海外保険は大きく分けて、「海外留学保険」と「クレジットカード付帯保険」があります。最近では、クレジットカード付帯の保険で対応しますというお客様が増加傾向にあります。どちらも保険という点では同じですが、それぞれの特徴をご紹介します。
- (1)海外留学保険
- 各保険会社が販売している保険で、お客様の用途・予算に合わせてカスタマイズすることができます。基本的には、留学開始2~3週間前に手続きを行いますが、最近では当日に申込める会社も増えていますが、その場合は短期間に限るため注意が必要です。補償金額・補償内容ともに、1,000万円以上が設定されているため、実際に費用を請求されても十分賄うことができます。費用はフィリピン4週間の場合10,000円~15,000円が相場となります。
【代表的な海外保険会社】
- 東京海上
- 三井住友海上
- AIG
- ジェイアイ傷害火災保険
- HISたびとも
- (2)クレジットカード付帯保険
- 持っているクレジットカードに付帯されている保険で、会社によって補償内容は異なります。また、カードを持っているだけで保険が適用される「自動付帯」とカードを使って旅行費を支払った場合のみ有効になる「利用付帯」があります。費用が無料で事前の申込手続きが要らないため便利ですが、補償金額や補償内容が限定されるため、請求される費用より補償金が少ない場合があります。また、期間が90日間と短く、長期で留学される方にはおすすめできませんが、1週間~12週間の短期であれば留学費用を節約することができます。
海外留学保険 | クレジットカード付帯保険 | |
---|---|---|
1,000万円以上 | 補償金額 | 500万円以下 |
充実している | 補償内容 | 限定的 |
何日でも可能 | 期間 | 90日まで |
有料 | 費用 | 無料 |
必要 | 申込手続き | なし |
[海外留学保険とクレジットカード付帯保険の比較]
- 5.帰国日が決まっていない場合の保険
- 2ヵ国留学や留学後にそのままワーキングホリデーへ行くなど、帰国日が決まっていない場合でも保険に加入することができます。原則、海外滞在中に新規で保険に加入することが出来ませんが、日本で加入後に延長の手続きは海外滞在中でも可能です。また余裕をもって加入し、それよりも短い期間で帰国された場合は、残りの期間の保険料を返金することが出来ます。手続きなどは、各保険会社へお問い合わせください。
- 6.まとめ
-
💡フィリピン留学の保険加入は任意ですが、加入を強く勧めます。
💡治療・救援補償、携行品損害補償、個人賠償責任補償は必ず付けましょう。
💡長期留学の場合は、海外留学保険へ加入しましょう
💡短期留学は、クレジットカード付帯保険でも対応可能。ただし、補償内容は限定的。
今回記事執筆に協力いただいた保険Times様
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